当社では、「誰のために、何のために働くのか」を問い続けることを大切にしています。お客様を想い、仲間を想い、その先にいる誰かのことまで考えながら行動する。そうした姿勢は、日々の仕事や社内の関わりの中にも根づいています。今回は、松本社長と社員の対談を通して、“愛”を軸にした経営理念や、日々どのような想いで仕事に向き合っているのか、そしてこれからめざす会社のあり方について語り合いました。

松本社長私たちが大切にしているのは、シンプルに言うと「誰かのために」ということです。電気工事という仕事自体、困っている人の役に立つ仕事なんですよね。専門的な知識や資格が必要なことを、私たちが代わりに担う。災害時や緊急対応も含めて、「困っている人がいたら助ける」というのが、この仕事の本質だと思っています。だからこそ、忙しさや目先の利益に流されるのではなく、「この仕事は誰のためにあるのか」を見失いたくないんです。たとえば、大きな案件になると「受注したい」という気持ちが先に立ってしまうこともありますし、現場では納期や工程に追われて余裕がなくなることもあります。そんな時こそ、「本当にお客様のためになっているか」を考えることが大切です。そう、私たちの根っこには、“愛”があるんですよね。お客様を想い、喜ばれる仕事をすることで信頼していただく。社内では仲間と喜び合い、自分自身も、そばにいる人のことも大切にする。さらには、まだ見ぬ誰かのことまで思いやれたなら・・・・・・そうした想いがまわりにも伝播していくことで、この世は愛が溢れた状態になるのではないか。その先に、平和な世界があると本気で考えています。そんな願いを、経営理念には込めました。


佐藤友裕どうしても業務や納期に追われて、想いを乗せず、流れ作業のようにこなしてしまう時があります。特に、忙しかったり問題が起きたりすると、自分に都合のいいように判断したくなることもあるんです。でも、朝礼で経営理念を唱和すると、「何のために仕事をしているのか」「本当にお客様のためになっているか」を考え直せる。そうやって立ち返れる経営理念があり、日々の中にその時間を持てることは、当社の強みだと思っています。
佐藤陽香入社して最初に驚いたのが、「お客様から、陽香さんの電話対応を褒めてもらったよ」と工事部部長の佐藤友裕さんがわざわざ声をかけてくれたことでした。社員同士でも、それぞれの良かったところを自然に讃え合える関係が素敵だなと思ったんです。それに、お客様と良い関係を築けているからこそ、そういうお言葉をいただけるんだろうなとも感じました。最近では、工事事務担当の中安さんが、お客様のホームページを見ながら、「どんなお仕事をされているんだろう」「なぜこの工事が必要なんだろう」と想像しながら仕事をしている姿が印象的です。お客様と直接顔を合わせない仕事でも、相手を想って動ける。その土台になっているのが、この経営理念だと思います。
松本社長私自身、30歳を過ぎてから「仕事をするって、こんなに幸せなことなんだ」と感じた経験があります。その時に知った仕事の喜びを、社員にも感じてもらえたらいいなと思っているんです。それは、個人事業主として、友人のお母さまから依頼を受けて棚をつくった時のこと。「最高だわ!」と喜んでいただき、「人に喜んでもらえて、お金までいただける。仕事って、最高やな」と思ったんです。それまで夢中になっていたトライアスロンは、自分のために頑張る世界でした。でも、仕事は誰かのために自分の能力を使うことができ、それで喜んでもらえる。そうした経験を通じて、働くことへの見方が大きく変わったんです。父の会社に入社してまもなく、社員さんに「この仕事っておもしろいですか?」と聞いたことがありました。「仕事は仕事ですからね」と返ってきた時、「いつか、この仕事の本当のおもしろさを感じてもらえる会社にしたい」と思ったことが、今でもずっと自分の中にあります。


佐藤友裕私ももともとトライアスロンをしていて、自分を満足させることに能力を使ってきました。「自分のために」と頑張る中で、どこかで気持ちやモチベーションに限界が来たんですよね。一方で、仕事は誰かのためにするものです。自分が頑張ることで、誰かに喜んでもらえる。その喜びは一人にとどまらず、周りへと広がっていく・・・・・・その喜びの大きさと広がりを、電建で実感しました。もちろん、うまくいかないことやミスをしてしまうこともあります。とっさに「どうすれば自分や会社への影響を小さくできるか」と、自分や会社を守る方向に考えてしまうこともあるんです。そんな時、社長から「誰のため、何のために仕事をしてるの?」「お客さんに安心して電気を使ってもらうためでしょ?」とよく言われます。まず考えるべきは、自分たちを守ることではなく、お客様のこと。松本社長との対話を通して、自分自身の仕事への向き合い方も変わってきたと思います。
佐藤陽香松本社長との距離が近くて、「どんな思いで仕事をしているのか」「何を大切にしているのか」を、日頃から直接聞ける環境があります。忙しい時でも“やらされている仕事”になりにくいのは、そうした考え方を普段から共有してもらっているからだと思うんです。社員一人ひとりがただ業務をこなすのではなく、「どうすればもっと良くできるか」を自然に考えられる・・・・・・そういう環境だからこそ、私も前向きな気持ちで仕事に向き合えています。また、松本社長は勉強熱心な方で、経営者の集まりなどで学ばれたことも、社員に共有してくださるんです。自分の視野や価値観が広がっている実感がありますし、自分ももっと成長していきたいと思えます。


松本社長この2人は、本当に純粋なんです。一所懸命に取り組む、嘘をつかない、努力する、感謝する、人を思いやる・・・・・・そういう人として大切なことを、自然と実践しているんですよね。結局、仕事って、その人の普段の生き方や人間性が表れるものです。たとえば、道に落ちているゴミを拾うとか、困っている人に声をかけるとか。だからこそ、私ももっと純粋でありたいですし、そういう想いを持った人たちと一緒に、より良い仕事をしていきたいと思っています。
佐藤友裕会社をもっと大きくしていきたい。というのも、電建には、根っこに純粋さを持った人たちが集まっているからです。誰しも、利益や効率が優先になってしまうことも多いと思いますが、電建の社員は「誰かのために」を最も大切にできる人たち。だからこそ、電建が発展していくことは、社会にとっても意味があると信じられるんです。そのために、自分の能力や時間、エネルギーを使っていきたいですし、もっと成長していきたいと思っています。


佐藤陽香勉強会などに参加する中で、世の中には素晴らしい経営理念を掲げている企業がたくさんあることを知りました。こんなにも素晴らしい会社が多くあるのなら、世の中はもっとより良くなっていくはず。まずは私たち自身が、一人の人間として素直に誠実に行動することを大切にし、経営理念を自分の中にしっかり落とし込んで、どんな時でもそれを軸に行動できるようになりたいと思っています。そうした考え方や姿勢が、社内だけではなく、社員を通して家族やお客様、協力会社さんにも自然と伝わっていき、その先により良い未来が広がっていけば嬉しいですね。
松本社長私が会社を発展させていきたい理由は、現段階では大きく2つあります。1つは、仕事や人との関わりを通して、「自分の人生、諦めたくない」「もう一回頑張ってみよう」と思える人を、一人でも増やしていきたいから。私自身、若い頃は決して順風満帆な人生ではありませんでした。しんどさや生きづらさを抱えてきたんです。それが、人との出会いによって、人生が大きく変わりました。だからこそ、ともに働き、ともに学びながら、やりがいや生きがいを育み、人として成長していける環境をつくっていきたいと思っています。もう1つは、他社がやりたがらないことに向き合っていきたいから。社会の困り事でありながら、手間や採算などの理由で誰もやりたがらない仕事にこそ、堂々と挑戦していく会社でありたいと考えています。
